秘封倶楽部と"幻想に至れなかった者達"が織りなす

chousei.png

スペキュレイティブ・フィクション・アドベンチャー

Fantastic Maidens
​CHARACTERs・DATA

 

「あの国の中枢を握るのは……神の意志、そのものです」第4巻:『妥結への勝算』より

 

 

 

 

 

 

 

Ⅴ.赤髪の美鈴-ryu meilan-

・プロフィール

 対象:劉美蘭、西宮大天龍
 種別:幻想的乙女、龍神

​ 特殊:ニーベルングの指環

・アビリティ

[評価]A
 指環入手前の【双翼の悪魔】なら、容易に屠ることが可能。
 石崎ジュリア、十六夜咲夜との戦闘時に2ランク低下補正を受ける(A→B)。

 【東方の魔術師】のジークスパーク被弾で、10分間の1ランク低下補正を受ける(A→B+)。

 『託された指環』の逆鱗発動時、1ランク上昇補正を受ける(A→A+)。

[能力1]偽神ノ龍血
 自らの身体能力を屈強なものへと変貌させてしまう。岩を裂き、鋼を砕く。

 また、第三等級までの魔術無効化も有している。

 循環率は制御可能で、100%循環に切り替えると躯体を巨大な赤龍の姿へと変えることができる。

 魔術世紀における唯一のドラゴン。スケールはF型の巨人族と同等クラスのサイズを誇る

 この血は不老を促し、外皮を堅固に変え、攻守ともに傷つくことはない。

 適合する娘は140万人に1人。中華民国全人口を母数に取っても僅か1%の秘石である。


[能力2]龍ノ威信
 範囲上限のない、複数人対象指定可能なステータス変動スキル。

​ 指定された対象は、発動時に4ランク低下補正を受ける。

 幻想的乙女や人工幻想的乙女も含む。言い換えれば、人間を無力化させる神の業。

 『虚実の反転』が発動された場合、この能力は取り下げられる。
[能力3]精神侵蝕
 能力と言うよりも、人が神を騙った代償に近い。いわば呪い。

 『吸血鬼伝説』の美鈴自体が赤髪との二重人格状態だった上、さらに龍神と継承者の記憶とがせめぎ合う。

 些細なことでフラッシュバックを起こし、致命的な心的外傷を負う。故に、継承者は夭折を強いられる。

​ 継承者を隔離するためにあるのが西ノ龍宮であり、吹割ノ滝から流れる清水で症状は緩和される。

[能力4]託された指環(逆鱗)
 √α同様に中国は世界樹昇華の鍵、ニーベルングの指環を所有している。
 異なるのはその真価を理解しているか否か。魔術世紀では【赤髪の美鈴】がこれを継承する。
 龍を北欧世界へと引き込もうとするが、美蘭の意志が屈強なため暴走は生じない。

 指環を奪われた場合に逆鱗が発動。精神侵蝕が深刻化するため、蒼生を殺してでも奪い返そうとする。

 

・必要事項

[対価]少女140万人(霊魂、精神)
 龍血の非適合者は死を以て判断する。

 学者はこれを失敗と捉えているが、実はこのプロセスが継承都度の対価清算となっている。

 人口の1%を供物として捧げるというニュアンスの方が適切なのかもしれない。
[契約者]なし
 幻想的乙女は人間であるため。彼女もまた、人間としての性格を持つ。

 追記するならば、継承者は龍を維持するため賢者の石生成に類する魔術回路を有する。

 龍神が幻想的乙女の意志を抱え、その負担は人間だった継承者にのしかかっている。

・魔術新約聖書

『イスパニャ王は敬虔な旧神の信徒で、教皇の言葉に従っていた。

 魔女狩りは過激に執り行われ、多くの処女が罰せられた。

 この魔女狩りを武術を以て妨害する者が現れた。

 頭髪を血に染める東洋の武術師。彼女は泉の女の使者であった』

・経歴

[劉美蘭という少女]
 1988年。少女は河南省商丘市睢県の農村に生まれたものの、幼くして両親が失踪。

 龍神の継承が行われるまでは、里親となった老夫婦によって育てられてる。

 2005年。17歳になって前代が死没すると、これを隠した政務官によって龍神の侍女として西宮に招待された。

 (龍神の侍女として招かれることは名誉であり、この手法でこれまでの継承も執行してきた。)

 西宮で拘束されると、酷い拷問を受けたのちに龍血を飲まされた。

 龍血により血液の構造は書き換えられ、多臓器から骨身、脳細胞に至るまでが変貌してしまった。

 幻想的乙女として、龍神として再誕した彼女は、政務官らによって『劉美蘭』の名が与えられた。

(劉姓と名の美についてはこれまでの継承者にも用いられている。美蘭の真名には蘭が使われていた可能性がある。)

[偽神としての君臨]
 龍神としての重責と能力を得た彼女は、龍宮で14年の歳月を暮らした。その責務は国家の信仰の頂にあることと、ニーベルングの指環の守護である。しかし、必ずしも円滑にこれらが行えるわけではないため、彼女には特殊部隊のシロウという衛兵が存在する。彼らは山海経の化物の名をそれぞれ冠しており、素性を隠すため獣の皮で顔を隠している武装集団である。美蘭は彼らを通じて政治や裏組織に内通しており、自身は精神侵蝕を食い止めるために龍宮を離れようとしなかった。

 圧倒的な神の業を持ち蒼生の畏怖を勝ち取った彼女であるが、君臨してからそれらの力を行使したことはこれまでなかった。

 2019年の夏。突如として龍宮は日本と中国の裏道として利用される。輝夜達の無礼に気を立てた美蘭だったが、【反転する幻想】の前に屈服。雨野弥衣の仲介もあって露西亜行きの手配を幇助したものの、初めて膝をついた事例に精神を逆撫でられる。そこへ蓮子達がやってきたため激憤。正常な判断ができなくなっていたところに陽舞の一撃が加わり、首から下げていたニーベルングの指環を奪取されてしまう。
 

・概要

 ジュリア同様に人工的な処置がされていないため、複数世界の人格が混在しているキャラ。事実上の異世界とも言える魔術世紀と幻想郷を繋げる重要人物。彼女の存在を以て、レミリア側と大魔女側という盤面が成立する。

 『吸血鬼伝説』前日譚で美鈴が「レミリアと咲夜の幸福」を望んで幻想郷を脱したことから、【反転する幻想】と異なりジョーカーとしての要素は持ち得ない。一方で『吸血鬼伝説』において手段を選ばずに歴史に溶け込んだ順応性、魔術世紀においてレミリアと邂逅しない運命が適用され、この世界では大魔女側の有能な駒として生かされている。

 美蘭の意志一つで、世界は改竄か修繕かを選ぶことができる。大魔女はレミリアと接触しない不条理を多重に敷いていたものの、万が一接触があったとしても【反転する幻想】やフランの牽制が効果的に働くと目論んでいた。

 精神侵蝕は大魔女の不条理によるマイナス能力であり、レミリアと邂逅して配下に加わることで浄化される。その際は邪悪な赤龍から尊大な青龍へと姿を変え、蒼生に正しい記憶を提供することができる。つまり、レミリアと美蘭の接触は数世紀続いた箱庭を崩壊させるトリガーなのだ。なお、赤龍は紅龍として中国でも伝承が残っている。その化身は天女であると語り継がれており、形而上のクロノスタシスから衣玖との関連性も充分に想定ができる。

 対人関係においては、弥衣の存在が大きい。龍神たる美蘭と外界を繋ぐ代理人。差し詰め、龍宮の使いとも呼べる。

 

 外見は二種類に区分できる。

[化身状態]

紅く腰まで伸びた髪をおろす美女。年齢は31歳。

黒い旗袍には黄金の刺繍で双頭の龍が描かれている。

普段は変化することなく、体躯に流れる龍血で攻守を繰り出す。第三等級魔術師程度であれば、これで充分対応可能。それ以上の相手と対峙する際には、一部龍化(堅固な鱗で覆われる)で人体を強靭にする。

[龍神状態]

紅い鱗を持ったドラゴンに変身する。全長は50mほど。翼と、長い尻尾を持つ。魔術は使えないが、口からは特上級相当の爆炎(ブレス)を吐く。風圧は疾風一級相当。 尻尾を一叩きすれば海すら割れるとされている。野外戦闘では圧倒的な火力を誇るが、屋内戦ではその体躯が肉壁となってしまうため、その俊敏性を活かすことができない。

 

 龍神対策は下記の通り、存在する者達で可能。

[指環の強奪]

 その経緯や神格化を鑑みてもまず起こり得ないのだが、万が一奪われた場合には三重人格が統合され激怒する。 逆鱗によって攻撃的スキルが爆発的に上昇するが、戦闘後のモラトリアムは偽りの神には支払い切れずに自制を失う。

[ジュリアの錬金術と魔術]

 龍とはいえ、その体内構造は生体であり地球上に存在する物質によって構築されている。 美蘭の躯体に傷をつけるにはその構成を理解し破壊する必要がある。 露西亜に中国が同調していたのはこれが理由で、衝突は龍信仰崩壊の懸念があることから。

 しかし、互いに生身の継承であったため心身に歪みが生じていることもまた事実。

[霧雨魔理沙のジークスパーク]

 召喚主の魔術色を反転させることで使用可能なダークスパークを改良したもの。 合成と分離から成るエネルギーのうちの、分離に長けたダーススパークをサモナー・シンドロームなしで起動できる。 発動には召喚主から大量の魔力供給が必要なため、蓮子自身が前線で呪符を起動しなければならない。 またの名を『龍殺しの魔砲』。

[双翼の悪魔との邂逅]

 【赤髪の美鈴】は盤面の勝敗を分けるメイデンズ。 そのため、フランに出逢えばその憂苦・悲哀に同調し大魔女が優勢となる。

 反対に、レミリアに出逢えば積年の忠誠心を想起して探求者が優勢となる。

© 2014-2020 Realista Libro

​ILLUST  瞳元

​形而上のクロノスタシス、Fantastic Maidensは東方Projectを原作とした二次創作小説です。

また、このサイトに記載された文書はすべてフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。